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2025年10月19日 礼拝
説教概要
形ではなく、心の中に
小泉美早子師
マタイによる福音書5章17ー20節
今日の個所では、イエス様が律法の成就と義の本質について語られています。律法や旧約聖書の教えは、単なる形式的なルールではなく、心の中に神の義を生きることが目的でした。イエス様は「律法や預言者を廃棄するために来たのではなく、成就するために来た」と語り、外面的な遵守にとどまらず、律法学者やパリサイ派以上の義を求められます。それは、隣人への怒りや憎しみを抑え、赦しと愛を行動として示す、内面から現れる義です。
私たちは自分の力だけでこの義を実現することはできません。しかし、イエス様の十字架と復活によって注がれる聖霊が心を変え、律法の真意を生きる力を与えてくださいます。聖霊に満たされることで、職場や家庭、地域での人間関係において、怒りを抑え、赦し、建設的に愛を実践できるようになります。こうして現れる義は自己満足や形式的な善行ではなく、人々の目を自分に向けるのではなく、天の父なる神をあがめるものです。
律法の目的は神と人との正しい関係にあります。十戒を文字通り守るだけでなく、心の中に神様への信頼と隣人への愛を生かすことこそ律法の成就です。私たちの日常の小さな出来事一つ一つ、たとえば子どもや同僚への優しさ、困っている人への助け、苛立ちを抑えて赦すことが、神の義の現れであり、律法学者にまさる義です。
立派な行いとは外面的な律法遵守ではなく、心の中に聖霊による義が生き、神様の栄光が現れる生活です。イエス様は十字架と復活によってその義を与え、私たちの内面を変え、天の父をあがめる者として生きる力を与えてくださったのです。
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