top of page
3月のコラム

「永遠に残るもの」

2022年3月4日

 何年か前、ローマを訪れ、コロセウム(円形闘技場)を見た。長径188m、短径156m、周囲527mの楕円形。外壁は高さ48mで4層になり、内部は約5万人収容できる階段式観覧席が放射状に設けられている。2000年前に、どうしてこのような巨大施設が建設できたのか、ローマの技術力に驚いた。その他、当時のローマには11本の水道が引かれ、150万人の生活を支えていた。
 先日、テレビを見ていて「なるほど」と納得した。コンクリートを使用していたのだ。コンクリートは約8千年前にイスラエルで使用されたらしいが、本格的に多方面で利用されたのが、古代ローマ時代であった。

 

 巨大建造物といえば、バベルの塔、ピラミッド、万里の長城など世界に数多くある。人間の知恵と技術がもたらした誇らしい遺産である。

 しかし、長い年月、風雪に晒されて、崩れ痛んでいる。どんなに優れた建造物も、完成の瞬間から滅びに向かい,遂には廃墟となるのである。

 

 今の世界も、温暖化、環境汚染、人口増と食料不足、自然災害や戦争など、終わりに向かう兆候が見られる。始まりがあれば、終わりもあるのだ。

 

 「この天地は滅びます。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。」(マルコ福音書13章31節)
 永遠に残る、変わらない神のことばを聞くために、教会においでになりませんか。あなたを歓迎します。

内川寿造牧師.JPG

内川寿造牧師

bottom of page