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2023年4月

門戸を開いて

2023年4月

岡山に住むようになって一か月が過ぎた。朝、自宅を出て教会に着くと最初にするのは教会の扉を大きく外に開け放つことだ。とても象徴的に思う。教会はどんな方に対しても開かれていますよと物語られているからだ。そう言えば羽田空港のエントランスにはラテン語の文字が刻まれている。PAX INTRANTIBVS SALVS EXEVNTIBVS 「訪れる人に安らぎを。去り行く人に幸せを」。もともとは南ドイツ、ローテンブルクにあるシュピタール門に刻まれた祈りの言葉だ。教会も訪れる人に安らぎを与え、教会を出て家路に着く人に幸多かれと祝福の祈りとともに送り出す。教会はすべての人に開かれている。

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