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2月のコラム
「手話の魅力」
2022年2月4日
信号のない交差点で、直進する車と私の自転車が同時に急停車した。
車の若い男性が「どうぞ」という手の仕草で、促してくれた。私は、自分が車の止まっている方向に進みたいと、やはり手の仕草で伝えた。彼はにっこり笑い、車を出して道を空けてくれた。私は手を振って気持ち良く別れた。
手の動きや、目の合図が言葉以上に伝わることがある。
私は手話を覚えて50年になる。手話はもともと身振りから発展したので、世界共通の言葉がある。何年か前に韓国の耳の不自由な牧師と私の二人で、世界大会準備のためにカザフスタンに10日間出かけた。
私は韓国語はほとんど分からないし、彼も日本語が通じない。しかし、手話を使えば十分通じるのである。カザフスタンで迎えてくださった方とも、手話でほとんどの用事を済ませることができた。
私たちの教会には、耳の不自由なろう者が何人かおられ、礼拝や祈祷会も手話通訳がある。この方々が、手話で話し始めると、生き生きした表情で、実に楽しそうに話しが続く。
手話に興味のある方、手話を母国語とするろう者の皆さん、一度教会においでになりませんか。

内川寿造牧師
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