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2024年4月21日 礼拝
説教概要
直き心をもって
小泉 美早子牧師
詩編101篇
鏡の前で髪を整え、鏡の前で化粧をする私たち。この詩も鏡です。信仰者としてどう生きるのかを指し示す鏡なのです。詩人は神がいつくしみと公義をもって訪れて下さることを待っています。神に信頼しながら、神とともに生きる道。直き心とは完璧な人ということではない。神に自分のありのままを知られていることを
知る心です。
私たちは素顔の自分を誰かに知られることを恐れます。鎧をかぶり取り繕います。ましてや神に自分の正体を知られたくない。しかし神が自分のすべてを知って下さっていることはこの上もない安心感を生みます。神の前では隠す必要がない。自分の罪も至らなさも、欠点も。そこまで信頼できれば待ち望めるでしょう。
神とともに歩むということは、誤解をおそれずに言えば、主のごとくなりたい憧れをもって歩むことです。そのためには神に背く者の行いを憎む。ひがんだ心を遠ざける。むしろ、もっと主を愛そう、もっと主を求めよう。主との交わりにうえかわいていくなら、どうでもいいものと、どうでもよくないものの識別はついていくようになるでしょう。
自分のありのままを主に知られているとは、今のままの自分でいいとの開き直る言い訳にはならないのです。罪深い自分を知れば知るほど、汚れた者が主にあって変えられていく希望にどこまでも開かれていくからです。
それだけではありません。自分がいったい何をすればいいのかが分かります。ですから、ここでは神のいつくしみと正義に満ちた共同体をみんなで造り上げていこうという理想に燃えているのです。これは教会が求める姿でもあります。主を信じるすべての者が、もっと主を愛するわけにはいかないのでしょうか。すべての信仰者よ、夢をもって立ち上がれ。
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