2021年5月2日礼拝会 説教概要

「罪の赦し」北澤成弘牧師

(ヨハネの福音書8章1~11節)

 ある女性が男性と不道徳な付き合いをしていました。そして、その女性は捕らえられて皆の前に連れて来られました。

 

①正しい人はひとりもいない。

【7節・後半】「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」

 連れて来られた女性への仕打ちも非常に厳しいものでした。このような不道徳なことをした人は石打ちにされる掟があったのです【5節】。そこに居合わせた人たちの中には、すでに石を手に取り、その女性に投げつけようとしていた人がいたかもしれません。そのような時に主イエス様は「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」と言われました。すると、一人また一人と立ち去ったのでした。民衆は自分の心の中の罪を見ることができるようになったのでしょう。石を投げようとしていたことに良心の咎めを感じたのでした。つまり、だれも女性を罪に定めませんでした。

 聖書は、全ての人は罪を持っていることを教えています。【伝道者の書7章20節】には「この地上には、善を行ない、罪を犯さない正しい人はひとりもいないから。」と書かれています。人は良いことだけをし続けることはできません。罪を犯してしまうのです。

 

②主イエス様は、あなたを罪に定めない。

【11節・最後】「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。今からは決して罪を犯してはなりません。」

 民衆の誰もが女性を罪に定めることはしませんでした。そして、主イエス様も「わたしもあなたを罪に定めない。」と言い、女性を罪に定めることをしませんでした。女性を罪に定めなかったのは民衆も主イエス様も同じですが、その意味合いは違います。民衆は女性を罪に定めることができませんでした。しかし、主イエス様は女性を罪に定めることをしなかったのです。民衆は主イエス様の言葉を聞き、自分も罪人の一人であることを悟り、女性をさばく立場に無いことを自覚したのです。一方主イエス様は、罪を犯すことはありませんでした【ペテロの手紙第一2章22節】。主イエス様だけが石を手に取り、女性に投げることができる立場です。ところが主イエス様は、あえて「わたしもあなたを罪に定めない。」と言われたのです。

 罪の無い主イエス様が十字架にお架かりになり、私たちの身代わりに罪を背負ってくださったからこそ「あなたを罪に定めない」と言えるのです。そして主イエス様は、「過去の罪」を見る方ではありません。「今からは決して罪を犯してはなりません。」と、私たちの「これから」をご覧になっていることを覚えましょう。罪を悔い改め主イエス様を信じる人は、罪から解放された新しい人生をスタートすることができるのです。