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2023年8月13日 礼拝

説教概要

​祈りと礼拝から生まれる

小泉 智牧師

テモテの手紙第一2章1~3節

エペソ教会の働きに困難を覚えるテモテにパウロは、祈りの優先を強調します。問題解決に忙しく駆け回ることが優先順位ではない。祈りが鍵で、様々な言葉で表現するのです。祈りの内容は深く豊かで多岐に渡るからです。

 

すべての人のために祈れとは祈るべき対象として意識的に排除する人がいてはいけないと言う意味です。あの人のためにだけは祈りたくないなどということはあってはいけません。

 

その代表として王たちと高官が挙がります。権力者のために祈ることに困難を覚える事情がありました。当時、教会に集う人は奴隷も貧しい者も少なくありません。権力に踏みにじられた体験を持つ人々にパウロは挑戦します。あなた方を酷い目に合わせる人のためにも祈ることを神は求めていますと。

 

その目的は、敬虔と威厳をもって過ごすためです。これは礼拝用語です。礼拝が重んじられていく時、平安で静かな生活が生涯に渡って形作られます。礼拝が軽視され、適当に扱われる時、落ち着かない生活になってしまうのです。礼拝への招きは、神が私たちの生活を良きものに変えようとして下さるあらわれなのですから。

 

暴力に訴えて権力を打倒しようとする熱狂が宗教にもあったのです。正義の神の名で、反社会的な行動や、破壊的な活動も容認されていく。企てが成功することなく多くの者が命を落とします。憎しみが憎しみを生む。一体どこが落ち着いた生活でしょうか。何かの行動への熱心さが必ずしも神を敬い、礼拝していることにはなりません。

 

礼拝を欠いた行動。祈り抜きの行動は危険です。神がどういうお方であるかを知りましょう。神が喜ぶ良いことに目を向けたいなら、み言葉と祈りを通してみ前に静まるのです。そこから動き出すのです。礼拝と祈りが生む行動は愛を目指します。ゆるしを目指します。

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