2022年8月28日礼拝会

説教概要

聞き分ける心を

内川寿造牧師

​列王記第一 3章5節~14節

 イスラエル第三代の王ソロモンが即位した時、神は夢のうちにソロモンに現われ「あなたに何を与えようか。願え。」(列王記第一3章5節)と仰せられた。神が、もしあなたにこう仰せられたら、あなたは何を求めるか。


 ソロモンは、「善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心を与えてください。さもなければ、だれに、このおびただしいあなたの民をさばくことができるでしょうか。」(列王記第一3章9節)と答えた。ソロモンが求めた「聞き分ける心」とは、知恵と判断力である。神の民を治める責任感と、自らの未熟さを知る謙遜さ、更に神の民を預かる畏れからソロモンはこのように答えたのである。
 後年、堕落するソロモンだが、この頃は若く純粋であった。神はこの答えに満足され、「見よ。わたしはあなたに知恵の心と判断する心を与える。あなたの先に、あなたのような者はなかった。また、あなたのあとに、あなたのような者も起こらない。」(列王記第一3章12節)と言われた。更に、彼が求めなかった、富と誉れ、長寿、勝利を加えて与えてくださった。


 信仰生活で大切なことは、優先順位を明確にすることだ。
 マタイ6章33節で主イエスは「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」と約束された。神の言葉に聞き、神のみこころに従うことが最優先されるべきなのである。


 聞く者と聞かない者の差が明白な記事が、サムエル第一3章にある。祭司エリは老いて聞く耳を失い、少年サムエルは「しもべは聞いております。」と答える。エリの家は滅び、サムエルは預言者に成長する。
 マルコ3章9節で、迫りくる群衆を避けて小舟を用意させた主イエスの真の目的は、4章1節以降にある。つまり、「聞く耳のある者は聞きなさい。」
 求めるよりも、まず聞くことを優先させるためであった。口は一つ、耳は二つ。語る倍を聞くようにしよう。