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2024年8月4日 礼拝
説教概要
四つの苦しみ
小泉 美早子師
詩編107篇
主に感謝しようとこの詩編は促します。ここでは人間が体験する代表的な苦難からの救出を主が成し遂げて下さったことがあげられていきます。第一に荒れ野で道を失い、さ迷う苦しみです。どこからどこへ向かうのかわからない悩みの中にある者、何のために生きているのかわからない悩みも含まれます。そういう人に主がまっすぐな道へと導いて下さった感謝が歌われるのです。
第二に貧しさや孤立の苦難からの救出です。仕事を怠けているわけではないのに重労働をもってしても楽にならない暮らし。更に貧困は人間関係を孤立に追いやります。しかし、主は縛られていたその枷を解き放って下さるお方なのです。
第三に病気の苦しみからの回復が歌われています。病気に苦しむ者は健康な者にはわからない悩みを負うものです。死に一歩近づく恐ろしさがそこにはあります。しかし、主はみ言葉をもって病をいやす力をお持ちの方であると賛美されているのです。
最後に船が嵐に巻き込まれた時に、主が暴風を鎮めて、船が目的の港にたどり着いた経験が歌われています。当時の船旅は危険なものでした。嵐に巻き込まれて右往左往する人間の姿が浮かび上がります。もちろん、この四点だけが人間の苦難ではありませんが、代表的苦しみが歌われているわけです。
主の恵みを改めて数え上げていく時に、主の力がどれほどすばらしいものかを人は味わうことでしょう。その力はダメだと思っていた人生を逆転させ、やり直すことさえ可能にさせるいのちの祝福に満ちた力なのです。
これらの救出によって、人は今までの人生を振り返り、わが身の愚かさを悟り、主に立ち返る大切さを思うことでしょう。こういうお方に力の限り、感謝と賛美を捧げようではありませんか。
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