2022年7月31日礼拝会
説教概要
理想の信徒像
内川寿造牧師
使徒の働き 18章2~3節
アクラとプリスキラは、私たちが見習うべき理想的なクリスチャン夫婦である。
彼らについては、聖書にわずか6回記されている。
①使徒18:1~3
②使徒18:18~19
③使徒18:24~28
④ローマ16;3~5
⑤コリント第一16:19
⑥テモテ第二4:19
これらの記事から多くのことが分かる。
①コリントでパウロと出会い彼を助けた。
②エペソ教会では中心信徒として活躍した。
③アポロがエペソに来たとき、彼の足りないところを見抜き、ご馳走でもてなしながら教えた。
④自分たちの生命の危険を冒してパウロの生命を守った。
⑤異邦人の諸教会が二人に感謝している。
⑥名前の順番が2回はアクラが先だが、4回はプリスキラが先
⑦アクラはポント(小アジアの北東,黒海に面する地方)出身のユダヤ人で、職業は天幕作り
⑧プリスキラは、ローマ貴族
⑨二人の結婚は大きな決断を必要とした。プリスキラはローマ市民権を失い、皇帝クラウデオから国外追放される。貴族の優雅な暮らしを捨て、一介のユダヤ人と結ばれたのは、アクラの真摯な信仰に魅かれたからだろう。
⑩彼らの結婚は幸せで、大正解だった。いつも二人の名前が連名で、一緒に行動する仲睦まじい姿
⑪自分たちの家庭を開放し「家の教会」とした。献身的に教会の力となり、忠実にキリストに仕えた信徒。
何故、アクラとプリスキラは、このような理想の信徒となれたのだろう。
(1)神第一の姿勢
彼らの結婚の経緯やアポロを教えた記事から想像できる。プリスキラは結婚の条件を三高(背、学歴、収入)等とせず、アクラの信仰者の人柄にかけ、苦労は目に見えていたが、「信仰中心」に生きる決断をした。
(2)惜しまずにささげる姿勢
家庭を家の教会としてささげ、失意のパウロを助け、未熟な伝道者アポロを丁寧に教える。「受けるよりも与える方が幸いである」を実行した。
(3)使命を自覚していた。
伝道者にとって最も大事なことは、召命の確信だが、信徒にとっても「キリストの証人」との自覚が必要である。与えられた賜物を生かし、家庭、職場、地域で「小さなキリスト」として生きるのである。
福音に生かされる喜びが、あなたの周囲の人々に良い影響を与えるのである。