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2023年5月21日 礼拝

説教概要

どんな環境でも

小泉美早子牧師

エズラ2章1~70節

ここにあるのは異国からイスラエルに帰還した者のリストです。しかも、それぞれの氏族の子孫の数が数えられています。国が奪われたからと言っても、約束の地に嗣業を与える御言葉の真実は今でも有効だという意味が込められています。

 

従って、この土地は誰誰の子孫にと確かめる上でもリストはどうしても必要でした。私たちには土地はじかに関係しません。しかし、信仰を親から子へと継承させるという点では今も学べることはあります。神はどんな過酷な異教世界の環境の中でも、よくぞここまでと思うまでに信仰を継承させておられました。ここに主のあわれみを見るのです。問われるのはわたしたちの信仰です。どこまで主の憐れみを信じているのか。主はその祈りにこたえて下さいます。

 

もっともバビロン捕囚によってすぐに職を失ったのは宗教家です。神殿もない異国で祭司の数が極端に減っているのはその過酷な現実を物語っています。また奉仕者であるレビ人の数の減り具合も目を覆うばかりです。しかし、ここにリストアップされた者たちは、いつでも礼拝が再開できるように厳しい状況で、伝統を伝えながら、準備していたのです。

 

しかも、この奉仕者は血筋にはよりません。実際、宮に仕えるしもべたち、ソロモンのしもべたちと言った人々はユダヤ人ではなく、外国人なのです。教会とはただ信仰によってのみ結びついている共同体なのです。血は関係ない。それぞれがイエス様に対する献身をあらわす限りにおいて、どんな過酷な環境に身をさらしたとしても、教会は教会として立ち続けることでしょう。主の教会は主が支えます。

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