2024年5月19日 礼拝
説教概要
誰も見たこともない
小泉 美早子牧師
ヨエル書2章28節ー29節
ヨエルの時代かつて体験したことのない、イナゴの大量発生。食糧危機をもたらすのです。ただの自然災害のレベルを越えている。なぜこんな災いが。私たちの人生にも、理不尽なひどいことは起こります。長く生きてきた者であっても経験則だけでは対応できない事態にもぶつかります。なんらかの隠された理由があって神がこれを起こされたのだとしか言えないことはあるものです。
原因はわかりませんが、やるべきことだけははっきりしている。問題解決のために神に叫ぶことです。老いも若きも。宗教家も庶民も。子どもから花嫁花婿まで神の民全体が。ならば、こうは言えませんか。この災害は神に叫ばなくなってしまったことが原因なのだと。信仰が慢性化し、マンネリに陥り、なんとなく漠然と生きていたことが原因だと。そういう民が再び神を求められるように、神は問題を用いて民の目を覚まさせようとされるのです。
しかし、それだけでは終わりません。叫びに答えるようにして神は予想外のことをして下さいます。問題の解決以上のことです。神の霊が注がれること。若い息子、娘は主の霊に促されて神の言葉を語る。失望していた老人は夢を見る。奴隷でさえも対象です。いいえ、神の霊の注ぎは無制限です。神の民だけにとは書いていな
い。すべての人にです。
私たちもなんとなく生きている日々がないわけではないでしょう。情熱を忘れ、意欲をそがれ。そこに突然、不測の事態が起きたからと言って一環の終わりと思うことはありません。それでも神の民である事実は消せない。救いの民である事実は揺るがない。誰も見たことのない恵みの世界が起こる前ぶれがあるとしたなら、それは神を求める叫びが起こるところからでしかない。うえかわきがあるなら素直に叫びましょうか。主のみ名を呼ぶ者はみな救
われる。主の御霊よ、来てください。