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2023年5月7日 礼拝
説教概要
奮い立たされた主の民
小泉美早子牧師
エズラ1章1~11節
神の民は祖国を失い、神殿を破壊され、異国に連れて来られて、70年。神はいきなりペルシャ王の霊を奮い立たせます。預言者エレミヤの言葉が実現し始めた瞬間でした。私たちも時に何もかも失います。生活が激変したまま、いつまでこの状態が続くのかと呻きます。自分を肯定的に見られないほど追い詰められます。しかし変わらないものはみ言葉の約束です。
神の民とは聖書の民です。み言葉を単に個人の魂に安らぎを与える程度に限定されず、施政者の心さえ動かし、ダイナミックに歴史を形作っていきます。神殿再建のための帰還。それは神を礼拝するために向かう旅となります。帰れない者は、捧げものによって帰国者と神殿再建計画を支援するように促されています。私たちも今日、礼拝の民です。それは神のもとに戻るようにとの主によって霊が奮い立たされるのです。
バビロンにイスラエルが滅ぼされたとは、イスラエルの神がバビロンの神に負けたことを意味します。それはイスラエルの罪ゆえですが、神は神の民の罪を背負うため、自らが辱められることをよしとされる神なのです。神を単に成功や勝利主義と同一視しやすい私たち。負けや失敗や苦難。そこから深められていく信仰もあります。
神様は神を信じない者の霊を奮い立たせて、み言葉を実現させ、それによって神を信じる者の霊が奮い立たせられます。み言葉の約束は確かに実現すると確信し、さらに、今まで信じてきた神様と違った考え、信仰が与えられます。その時に、信仰の成長が与えられ、神様を進んで大切にしたいという気持ちが現れてきます。
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