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2025年2月9日 礼拝

説教概要

ただ一つの福音

小泉智師

ガラテヤ書1章6節ー9節

パウロの驚き呆れ果てているとの声が聞こえます。ガラテヤ教会が態度を翻してほかの福音へと道を踏み外したことに戸惑っているのです。ほかのとは言っても、福音はひとつしかありません。せっかく恵みによって救われたのに、それだけでは不十分だと何かを付け足そうとすれば、もはや福音とは呼べません。

 

移動するタイプの伝道者パウロの留守中に、かき乱す人たちが開拓間なしの教会を訪れておかしな方向に導いたのです。しかし、どれだけ熱心で霊的に見えても、福音に反する教えを説く者は福音の内容を変えてしまうなら、かき乱す者に過ぎないと言うのです。

 

従ってパウロも厳しい言葉で対応します。福音に反することを伝える人は呪われる。追放すると言う言葉です。人を迷わせて神の働きを妨げる教えを放置するわけにはいけません。たとえ天使であってもです。天使をことさらに持ち上げて、これが天使からのメッセージだと主張しても、内容が福音に反しているなら断固として受け入れてはいけないのです。

 

パウロは決意を新たにします。原点に立ち戻って福音とは何かを説く責任を使徒として感じています。恵みによる救い以外になんらかの実績が必要だと説く教えは決して福音ではないのです。私たちもいつの間にか信仰の原点から逸れてしまわないように気を付けましょう。

 

現代は聖書66巻が与えられて自由に読んで福音を理解することができます。教会には多くの場合、定住の牧師が与えられて聖書の意味が解き明されます。従って教会全体が間違った教えに進むことはあまりないとは言えるでしょう。与えられた福音に感謝し、恵みによる救いにどこまでもとどまりましょう。

​前回の説教概要

©2023 by 岡山神召キリスト教会

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