2021年12月19日礼拝会

説教概要

「大きな喜び」内川寿造牧師

ルカの福音書2章8節~14節

 クリスマスおめでとうございます。

 

 イエス・キリスト様の誕生が、何故、「すばらしい喜び」(福音)なのか。
 第一に、人生の「主」が明確になったからである。

 表面的には、皇帝アウグストが支配しているように見える。彼の命令一下、全世界の人間が動かされる。住民登録をせよとの勅令には誰も逆らえない。それぞれの生まれ故郷まで自費で旅をして登録しなければならない。

 マリヤとヨセフは、ガリラヤの町ナザレからユダヤのベツレヘムまで、120km。身重のマリヤを連れて一日30km歩いたとしても、4日はかかる。しかも、その登録の目的は、ローマに都合の良い「兵役」と「納税」のためであって、ユダヤの人々には何のメリットもない。まさに、くたびれ儲けの骨折り損である。

 現在の私たちも、出自や、時代や誰かの影響を受け、自分の人生が自分の思う通りにならないジレンマを覚えることがある。しかし、今日の聖書の宣言は、「この方こそ主キリストです」(ルカ2:11)つまりアウグストではなく、主イエス・キリストこそが、あなたや私の人生の主なのである。

 運命や偶然や誰かのせいではない。生命の与え主である神が私たちの人生の主であり、最善に導いておられるのである。

 

 第二に、この方は「救い主」だから、喜びの福音なのである。

 旅の途中で、宿もなく、暗く汚れた家畜小屋の飼い葉おけに寝かされた姿は、十字架につけられる救い主の生涯を暗示している。仕えられるためでなく、仕えるため、私たちの罪と死を身代わりに担い、ゆるしと永遠の生命を与えてくださる救い主である。

 このお方を心の王座にお迎えしよう。喜びの歌が湧き上がり、感謝で一杯になる。

 

 第三に、喜びは誰かに伝え、分かち合うものである。

 最初に救い主誕生の福音を聞いたのは、羊飼いたちであった。彼らは、見聞きしたことを会う人ごとに言い広めた。その結果、喜びの輪が広がって行った。

 ルカ2章には、①天使の賛美(2:13~14)、②羊飼いの賛美(2:20)、③シメオンの賛美(2:28~32)、④女預言者アンナの賛美(2;36~38)が立て続けに記されている。

 今日、私たちも全世界の人々と共に、救い主誕生の喜びを歌おう。病気や不安をかかえる多くの方々に、ここに救い主がおられることを伝えよう。クリスマスの喜びを一人でも多くの人々と分かち合いたいものだ。