top of page

2023年12月17日 礼拝

説教概要

​主に向かう歩み

小泉 美早子牧師

ルカによる福音書 2章36~38節

クリスマスの物語に出てくる人物は、様々な事情を抱えた方ばかりです。人生の重荷とも悲哀とも言っていい。アンナは夫に先立たれ84歳の高齢者が7年間だけしか結婚生活をしていない。しかし、聖書は彼女を女預言者と紹介します。信仰があろうと誰だってそれなりに生きてきた重みを抱えている。しかし決してそれは自分など何の役にも立たないということではありません。

 

彼女の生活パターンは毎日、宮を離れず祈りと断食をすることでした。ゆっくりとした足取りで毎日住まいから通っていたのでしょう。彼女に対して周囲の人は、尊敬のまなざしを向けつつもどこかで同情を寄せていたかもしれない。いろいろな可能性が失われ、それでも自分にできるひとつのことに思いを向ける人生もある。悲しみが祈りを生んだとも言える。だからこそ全生涯が祈りに貫かれている。

 

こういう彼女が幼子イエス様と対面します。祈りのただ中で主とお会いしたのです。ゆっくりの足取りだったに違いない。心を満たすのは感謝の思いでした。この方こそ祈り待ち望んでいた救い主だ。私たちもゆっくりゆっくり主に近づいていきます。焦らなくてもいい。自分のできることを見出し一歩ずつ自分なりの歩みで主に近づいていきます。その歩みが尊い。たとえ、みっともない、恥ずかしい歩みであっても、その道のりは美しい。

 

主と出会った彼女は語り聞かせたのです。会う人会う人に主の恵みを。私たちの周りにもアンナはいたはずです。主と出会ったと語り続けて下さった信仰者が。語るほどに喜びが満ちていく。そういう証に囲まれて、あなたも主と出会いました。このクリスマス。あなたも誰かにとってのアンナです。わたしも主と出会いましたと。その事実だけを語れ。証を待っている人がいます。

先週の説教概要

bottom of page