2022年11月13日礼拝会

説教概要

愛の人ヨハネ

内川寿造牧師

ヨハネの手紙 第一 4章9節~10節

 使徒ヨハネは、ボアネルゲ(雷の子)と呼ばれる程気性の激しい若者であった。(マルコ3:17)

 彼の人柄を示す三つのエピソードが福音書に記されている。
①イエスを歓迎しないサマリヤ人を、天からの火で焼き尽くそうと提案する。(ルカ9:51~55)すぐ怒る短気者。
②仲間でない者が勝手にイエスの名を使って悪霊を追い出すのを止めさせた。(マルコ9:38~40)他の人の働きを認めない心の狭い、偏狭者。
③他の弟子仲間を出し抜いて、兄ヤコブと共に栄誉の位を求める野心家。(マルコ10:37)短気、偏狭、野心、その根にあるのは「自己中心」である。
 ヨハネ一人ではなく、私たちにも共通する古き性質ではないだろうか。


 今日のテキストのヨハネ第一の手紙は、ヨハネの晩年90歳ごろに書かれたもの。神は愛であるから私たちも互いに愛し合おうと繰り返し記されている。ヨハネは愛の人に変えられたのである。
 土くれが陶芸家の手にかかると見事な芸術品に変わるように、主イエスは人を生かし変えてくださる。何がヨハネを変えたのか。
①ヨハネは従う人であった。ヨハネ福音書1章に彼がイエスと出会った記事があるが、三回繰り返し「イエスについて行った。」とある。主が捕えられた時も、十字架の下でも、ヨハネは「ついて行った。」男の弟子たちは皆逃げ、数名の女性が十字架の下に留まったが、ヨハネもそこにいて、主の母マリヤを託された。いつもイエスのそばを離れない。主イエスと共にいることでヨハネは変えられた。
②ヨハネは見る人であった。「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手で触ったもの、すなわち、いのちのことばについて、」(ヨハネ第一の手紙1:1)見ることを訓練されたヨハネは、後年パトモス島で主の幻を見る.幾千年の歴史を見通し、主の再臨と栄光、天国の姿まで見て黙示録に書き記した。
③主の愛を誰よりも多く受けて変えられた。ヨハネは自分の名を出さず、「主が愛された者」と何回も繰り返している。イエスの愛は公平・平等であるが、受け止める側の感受性の強さで、私が最も愛されていると思えたのだろう。

 私たちも日々新たに変えられたい。信仰生活の成長は二方向に表れる。
①人格の成熟。キリストの姿に似ていく、御霊の実を結ぶ。
②行いが伴う。愛する、祈る、良い言葉のプレゼント。