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2022年12月11日礼拝会

説教概要

マラナ・タ 主よ、来たりませ!

長谷川忠幸師(境港キリスト教会牧師)

ルカの福音書 12章13節~21節

 主イエスは「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである」と教える。


 多くの人は、欲張りは品性を欠く態度であり、困っている人がいたら持っているものを分け与えるべきだと言うだろう。
 ところが、コンビニのレジに並んでいたのに割り込みされたらどうだろう。「あぁ、この人はそんなに急いでいたのか」と思い穏やかな気持ちで順番を譲れるだろうか。恐らくは「非常識だ!」と言って腹を立てるだろう。
 このような小さなことでも寛容になれないのに、自分の持っているものを隣人に分け与えることなど本当にできるだろうか。多くの人は理想に反して自分の手にしているものを手放すことは出来ず、さらに手を満たそうと躍起になる。
 なぜそのようになるのだろう。それは、財産も時間も選択もすべて自分のものだと考えているからである。人間、自分のものだと思えば「惜しむ」心が生じる。惜しむ心は必ずと言って良いほど貪欲を引き起こす。つまり、惜しむ者は、持っているものを自分のために用いることは考えても、それを誰かのために用いようなどとは思わないのである。


 私たちの人生は、この世に遣わされた神の独り子イエス・キリストによって与えられた神からの賜物である。そのことを忘れなければ私たちはすべての貪欲を退けることが出来るのである。
 神の御子イエス・キリストを仰ぎ見つつ、神の救いの恵みを覚え、主イエスのように与える者となるべく、今日も新しい信仰を祈り求めよう。

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