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2023年11月19日 礼拝
説教概要
ただ主だけが
小泉 美早子牧師
詩編93篇1~5節
みいつ、力とあるように、神は主権をもって世界を治めるお方 なのです。この告白は国が滅びた後での話です。神殿は破壊され、王は廃止され、今まで確かなものとされてきたありとあらゆるものが揺れ動いた時に、なのです。
私たちが神の主権を認めるのは、今まで信じてきたありとあらゆる価値観が崩れ去っていく時ではないでしょうか。絶対だと信じてきたものが確かなものではなかった。信じていたものに裏切られた。その揺らぎの中でこそ、この神だけが確かなのだと分かってきます。信じる者はどんな状況に立たされても決して動かされることはないのです。
現実の脅威。それは古代の話ではない。私たちを取り囲む現実 です。突然襲う危機によって、今までの日常の営みがあっという間にさらわれていく。そういう脆さの上に私たちの日常生活は成り立っていることに無頓着ではいられません。
こういう危機に対して、望みがあるとするならば、主が高きところにおられることにおいてしかありません。どのような危機に直面しようと、神は神の民を全力で守り切る力をお持ちです。ただ主に身を寄せる者だけに与えられる心の平安がここにあります。
こういう主の力を知る者のすることは、第一にみ言葉にしっか りと立つことです。第二に聖なる家に集うこと。これこそ信仰生活の生命線と言ってもいいでしょう。
今も戦争の問題、経済の危機、健康の問題など、人間生活を脅かす悪の力はまるで大水のように、私たちの生活を足元から脅かすかもしれません。だからこそ声高らかに主が私たちの王となって下さると歌いたい。そのみいつと力をもって、この方が我々の人生を守って下さる方なのですと。ただ主だけを礼拝せよ。
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