top of page

2024年10月13日 礼拝

説教概要

信仰と希望と愛

西海 馨師

詩編133篇

 「兄弟たちがひとつになってともに住むこと」、これは、いま世界中で切に求められていることです。詩編133編では、それは 「頭の上に注がれた尊い油」と「シオンの山々に降りるヘルモンの露」に例えられています。

  

 「頭に注がれた尊い油」「アロンのひげに」これは出エジプト記30章「アロンとその子らに油をそそぎ、彼らを聖別して祭司 としてわたしに仕えさせなければならない。」そして、「あなたは香料、すなわち、ナタフ香、シェヘレテ香、ヘルベナ香、・・・ これをもって・・香ばしい聖なる純粋な香油を作る。」とあります。

 

 ヤコブ書にある病人の為に祈る時のオリーブ油を注ぎ油と思いがちですが、祭司の油注ぎには神様が指定された分量の香料を調合した香油、アロマオイルです。ですから兄弟和合実現の場面には、香り豊かな祭司の存在があるということです。

 

 そして、もう一つ「ヘルモンの露」がシオンに。実際の地図で、シオン山はエルサレム、そこから200Km離れたイスラエルの最北 端の標高2800mに達する連山がヘルモン山です。冬にはスキー場になるほどの雪山です。その雪が、雨の降らない暑い暑い夏のエルサレムに夜露となり、しっとりと潤った木々、花々が美しい気持ちのいい朝で一日が始まります。

 

 兄弟和合して共に住む日々を切望して、今日の詩編を思いましょう。そこに油注がれた祭司がある。では祭司とは誰?詩編23編「私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます」牧者である主が、大混乱真っ最中の食卓に食事を準備下さり、そして豊かな香りを放つ油注がれた祭司としてしたてて下さるのです。そして、知らない遥か遠くのヘルモン山に降る雪のように、先だって準備された必要が、暑くて暑くて息苦しい生活に、夜の間に静かに降る露のように恵み、癒し、救いを行ってくださる。

 

 つらいニュースがテレビで流れる家の食卓で詩編23編を開いて下さい。主が準備くださる食卓での香油の油注ぎを感謝して、香り豊かな祭司のお仕事をしていきましょう。そして愛なる主が遠くで準備された恵みと癒しの露に濡れた朝を見出して、感謝する日々となりますように。詩編133編の実現を待ち望みて。

前回の説教概要

©2023 by 岡山神召キリスト教会

bottom of page