2022年2月6日礼拝会

説教概要

「尊敬に値する人」

​内川寿造牧師

ピリピ人への手紙2章25節~30節

 聖書には実に多くの人々が登場する。あなたの好きな尊敬する人は誰ですか。

 福音は一人の人生を変える。闇から光へ、滅びから生命へ、罪人から神の子へ、不安と悩みから、平安と喜びへ。更には、自分のためにのみ生きる生活から、神と人に仕える役立つ生活へと変える。そのような神を信じて生きる等身大の人々は、私たちの模範であり、指針である。


 さて、ピリピ2:19~30で、使徒パウロは二人の人物、テモテとエパフロデトを称賛し、模範とすべき信仰者として紹介している。エパフロデトは、

①私(パウロ)の兄弟。実の兄弟よりも絆の強い神の家族の兄弟である。

②同労者。福音のために力を合わせて働く人。私たちも、教会の成長のために、互いに賜物を生かして奉仕する仲間である。

③戦友。神の兵士にたとえ、喜びも苦労も分け合う友。

④ピリピ教会の使者として、私(パウロ)の窮状の時に仕えてくれた人。

 ピリピ教会の人々に代わり、パウロの必要とする物やお金を届け更には、獄中で不便な生活を強いられているパウロの身の回りの世話をし、助けてくれた人。「それにしても、あなたがたは、よく私と困難を分け合ってくれました。ピリピの人たち、あなたがたも知ってるとおり、私が福音を宣べ伝え始めたころ、マケドニアを離れて行った時には、私の働きのために、物をやり取りしてくれた教会は、あなた方の他には一つもありませんでした。」(ピリピ4:14~15)

 喜びや幸せ、良いものを分け合うのも嬉しいが、困難や苦労、悲しみを分け合うのはもっと美しい交流である。信仰が自己目的化に陥ってはならない。自分一人が許され、救われて良かった、で終わりではない。救いの体験は出発点である。そこから、他の人の救いのための奉仕が始まるのである。

 祈りも、自分のための祈りから、教会の兄弟姉妹、牧師や伝道者のため、他の人のためのとりなしの祈りに成長したい。


 「大急ぎで彼を送り返す」(2:28)理由は二つ。

①彼はあなた方、一同にしきりに会いたがっている。聖徒の交わりを深めたいのだ。

②病気のことがピリピ教会に知れ、心苦しく思っている。

 エパフロデトは、「死ぬほどの病気」(2:27)になった。病気には二重の苦しみがある。病そのものの痛みや辛さと、周りの人に心配や迷惑をかける負い目である。幸い、神が回復して下さったので、この手紙を持たせてピリピに送り返すことにした。神により万事が益になると信じる。