2025年1月19日 礼拝
説教概要
人生は変えられる
小泉美早子師
マタイによる福音書2章4節ー12節
イエス様の生まれははっきりしています。しかも星に導かれてユダヤ人でもない東の天文学者たちが遠路はるばる礼拝に見えたことは教えられます。学者でも、知識だけでは満たされない心のかわきを抱えていたようにも思えます。聖書知識はほとんどなかったでしょう。それでも救い主にお会いすればわたしの人生は変わるかもしれない。この決心こそ信仰です。
信仰と聞くと聖書知識と結びつけやすい私たち。今までキリスト教とは無関係な人生を歩んでいたとしても構わないのです。ただ求める気持ちさえあれば十分です。何もわからないなりに、この方がわたしの人生を変える可能性があるかもしれないと期待する。すべてはそこから始まります。
ヘロデ王や宗教家たちは、聖書知識があり、模範解答は答えられます。それなのに救い主の誕生を地元は歓迎しません。誰も礼拝に行こうとしません。興味も関心もなく、不安を覚えたとはなんという皮肉でしょうか。
時に神は私たちの人生に刺激を与えられます。ショックを与えて語りかけられます。あなたは本当にこのままでいいのかと。そもそもこのままではいけないという気持ちを抱えて、教会に来たはずではなかったでしょうか。実は神はそれぞれの人生のポイントで、ここで変われ、変化しろと呼びかけておられるのです。
そもそも星が動くこと自体、常識はずれの神の奇跡です。星が運命を司ると素朴に信じる古代世界では星が動くことそのものが人生は変えられることを意味します。自分は不幸の星の下に生まれたと嘆くのもいいでしょう。しかし神はそういう決め付けをはねのけて、そうではないと励まされるのです。動くはずのない自分の運命まで変えてしまうほどの力の神がまさに働こうとしておられるのに、心が鈍いままでいいはずがありません。